パネルディスカッション「外側半規管型良性発作性頭位めまい症」 司会のことば
良性発作性頭位めまい症(以下BPPV)には後半規管型BPPV, 外側半規管型BPPV, 前半規管型BPPVの報告があり, この中でも前半規管型BPPVは頻度が少ない. また, 後半規管型BPPVの臨床像についてはその眼振像も比較的画一的で大略意見の一致をみているのが現状である. 一方, 外側半規管型BPPVは後半規管型に比して頭位眼振を中心とした臨床像が多彩で十分にコンセンサスが得られている段階ではない. 外側半規管型BPPVはその臨床像からクプラ結石症と半規管結石症に分類されている. 現在の一般的な知見として, クプラ結石症の眼振像の特徴は, 方向交代上向性(背地性)眼振, 潜時がほとんど認...
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Published in: | めまい平衡医学 Vol. 74; no. 3; pp. 218 - 219 |
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Main Author: | |
Format: | Journal Article |
Language: | Japanese |
Published: |
日本めまい平衡医学会
01-06-2015
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Summary: | 良性発作性頭位めまい症(以下BPPV)には後半規管型BPPV, 外側半規管型BPPV, 前半規管型BPPVの報告があり, この中でも前半規管型BPPVは頻度が少ない. また, 後半規管型BPPVの臨床像についてはその眼振像も比較的画一的で大略意見の一致をみているのが現状である. 一方, 外側半規管型BPPVは後半規管型に比して頭位眼振を中心とした臨床像が多彩で十分にコンセンサスが得られている段階ではない. 外側半規管型BPPVはその臨床像からクプラ結石症と半規管結石症に分類されている. 現在の一般的な知見として, クプラ結石症の眼振像の特徴は, 方向交代上向性(背地性)眼振, 潜時がほとんど認められない, 眼振の持続時間が長い, 反復刺戟による減衰現象が認められない, などの特徴を持っている. 一方, 半規管結石症の眼振像の特徴は, 方向交代下向性(向地性)眼振, 一定の潜時を持つ, 眼振の持続時間は短い, 反復刺激による減衰現象が認められるなどいわばクプラ結石症と対をなすような眼振像を示すのが一般的である. |
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ISSN: | 0385-5716 |