3. 99mTc供給不足は腫瘍関連核医学検査数を減少させたか-埼玉県での調査

5月に発生したNRU原子炉運用停止によって99Mo/99mTcの需給不足という深刻な事態が続いている. [目的]埼玉県内での99mTc供給不足に対して核医学検査の減少, 代替え検査への対応などについて調査し, 同様な事態が発生した場合の今後の対応を考察すること. [対象]32施設にアンケート調査用紙を郵送した. 内訳は13市立病院, 12公立病院, 6大学病院および1がんセンターである. [結果]51.7%(15/29施設)で核医学検査は減少し, 7割の施設が<20検査/月の減少であった. 48.3%は不変であった. 検査対応で最も困った検査は肺血流, 腎臓, 骨の順であった. 51.7%施設...

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Published in:核医学 Vol. 47; no. 2; p. 170
Main Authors: 小野正裕, 富田浩子, 山田謙太郎, 喜多保, 林克己, 小池克美, 小須田茂
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 日本核医学会 2010
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Summary:5月に発生したNRU原子炉運用停止によって99Mo/99mTcの需給不足という深刻な事態が続いている. [目的]埼玉県内での99mTc供給不足に対して核医学検査の減少, 代替え検査への対応などについて調査し, 同様な事態が発生した場合の今後の対応を考察すること. [対象]32施設にアンケート調査用紙を郵送した. 内訳は13市立病院, 12公立病院, 6大学病院および1がんセンターである. [結果]51.7%(15/29施設)で核医学検査は減少し, 7割の施設が<20検査/月の減少であった. 48.3%は不変であった. 検査対応で最も困った検査は肺血流, 腎臓, 骨の順であった. 51.7%施設が代替え核医学検査を行い, 心筋タリウムが最も多くを占めた. [結論]緊急情報の速やかな対応, 99Mo国産化等が解決策として挙げられた.
ISSN:0022-7854