13. FDG-PET/CTを施行した菊池病の1例

症例は20歳代男性. 1ケ月持続する発熱を主訴に当院内科受診, 抗生剤投与にて症状改善認めず, 精査加療目的に入院となった. 初診時, 白血球3,900/μl, CRP 0.34mg/dlと炎症反応は軽度で, sIL-2R 816U/mlと高値であったため, 悪性リンパ腫の可能性も考えられ, FDG-PET/CTが施行された. 頸部, 鎖骨上窩, 縦隔, 肺門, 傍大動脈リンパ節腫大に一致してFDGの強い集積を認め, SUVmaxは最大で10.9であった. 腋窩リンパ節生検を行い, 菊池病と診断された. 菊池病は頸部リンパ節腫脹を特徴とする疾患で, 悪性リンパ腫との鑑別が容易ではない. FDG...

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Published in:核医学 Vol. 47; no. 1; p. 53
Main Authors: 石橋愛, 石守崇好, 渡邊祐司, 永山雅子, 奥村明, 中野覚, 天羽賢樹, 中下悟, 牧大介, 薮田実, 有本麻耶, 池田格, 廣瀬瑞樹, 坂田昭彦, 河村晃, 山田剛史, 野橋智美, 百々義廣
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 日本核医学会 2010
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Description
Summary:症例は20歳代男性. 1ケ月持続する発熱を主訴に当院内科受診, 抗生剤投与にて症状改善認めず, 精査加療目的に入院となった. 初診時, 白血球3,900/μl, CRP 0.34mg/dlと炎症反応は軽度で, sIL-2R 816U/mlと高値であったため, 悪性リンパ腫の可能性も考えられ, FDG-PET/CTが施行された. 頸部, 鎖骨上窩, 縦隔, 肺門, 傍大動脈リンパ節腫大に一致してFDGの強い集積を認め, SUVmaxは最大で10.9であった. 腋窩リンパ節生検を行い, 菊池病と診断された. 菊池病は頸部リンパ節腫脹を特徴とする疾患で, 悪性リンパ腫との鑑別が容易ではない. FDG-PET/CT所見を中心に若干の文献的考察を加え報告した.
ISSN:0022-7854