6. 18F-FDG PET検査における新しい3D収集データ再構成法に関する検討

[目的] 最近提案された3D-OSEM法は, 偶発・散乱補正を逐次近似計算内で行うことで, 偶発・散乱同時計数補正の減算処理に起因した画質の劣化の回避が可能である. 3D-OSEM法の臨床的有用性を検討したので報告する. [方法] 2Dおよび3D収集にて18F-FDG PET/CT検査を施行した肺癌症例16症例を対象とした. 従来法の2D-OSEM法および3D(FORE+OSEM)法による画像, 3D-OSEM法による画像に対して, 悪性度, 描出能, 画質についてスコアリングによる視覚評価, 最大SUV値による評価を行った. [結果] 3D-OSEM法により, 視覚評価では, 悪性度, 描出...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in:核医学 Vol. 46; no. 2; p. 145
Main Authors: 井上一雅, 藤井博史, 北村秀秋, 佐々木達也, 津田啓介, 藤森弘貴, 黒沢秀雄, 大貫美子, 鈴木天之, 守谷悦男, 福士政広
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 日本核医学会 2009
Online Access:Get full text
Tags: Add Tag
No Tags, Be the first to tag this record!
Description
Summary:[目的] 最近提案された3D-OSEM法は, 偶発・散乱補正を逐次近似計算内で行うことで, 偶発・散乱同時計数補正の減算処理に起因した画質の劣化の回避が可能である. 3D-OSEM法の臨床的有用性を検討したので報告する. [方法] 2Dおよび3D収集にて18F-FDG PET/CT検査を施行した肺癌症例16症例を対象とした. 従来法の2D-OSEM法および3D(FORE+OSEM)法による画像, 3D-OSEM法による画像に対して, 悪性度, 描出能, 画質についてスコアリングによる視覚評価, 最大SUV値による評価を行った. [結果] 3D-OSEM法により, 視覚評価では, 悪性度, 描出能が改善した. 最大SUV値は, FORE+OSEM法より高値を示し(p<0.05), 2D-OSEM法と同等であった. [結語] 3D-OSEM法により2D-OSEM法と同等の病変部の描出が期待できる.
ISSN:0022-7854