8. 当院における乳癌疾患でのPET/CTの有用性

術前stage診断, 再発診断におけるPET-CTの有用性を検討した. 対象:PET-CT検査を行った乳癌術前26例と術後101例を対象とした. 結果:術前stage診断で腫瘤の存在診断は96.2%, 腫瘍径は8-55mm, 平均23.3mm, 腫瘍径とSUV値の間に正の相関関係がみられた. リンパ節転移の診断は感度80%, 特異度100%, 正診率96.2%であった. 術後再発例は11例であったが, リンパ節転移の診断は感度100%, 特異度93.1%, 正診率93.6%, 遠隔転移は感度100%, 特異度83.8%, 正診率84.5%であった. リンパ節転移・遠隔転移の有無とSUV値の関係...

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Published in:核医学 Vol. 43; no. 4; pp. 361 - 362
Main Authors: 加藤幹愛, 寺田尚弘, 中川俊男, 平野隆
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 日本核医学会 2006
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Description
Summary:術前stage診断, 再発診断におけるPET-CTの有用性を検討した. 対象:PET-CT検査を行った乳癌術前26例と術後101例を対象とした. 結果:術前stage診断で腫瘤の存在診断は96.2%, 腫瘍径は8-55mm, 平均23.3mm, 腫瘍径とSUV値の間に正の相関関係がみられた. リンパ節転移の診断は感度80%, 特異度100%, 正診率96.2%であった. 術後再発例は11例であったが, リンパ節転移の診断は感度100%, 特異度93.1%, 正診率93.6%, 遠隔転移は感度100%, 特異度83.8%, 正診率84.5%であった. リンパ節転移・遠隔転移の有無とSUV値の関係をみると, SUV値が3以上で転移陽性である可能性が高かった. 結語:PET-CTは術前stage診断と再発診断に有用であると考えられた.
ISSN:0022-7854