ファンビームコリメータを用いたIMP非侵襲的マイクロスフェア法(Fan beam-NIMS法)による脳血流量測定-マイクロスフェア持続動脈採血法との比較

「要旨」〔目的〕IMP非侵襲的マイクロスフェア法(Non Invasive Microsphere method:NIMS法)はIMPを用いて非採血で脳血流量を定量する方法であるが, SPECTにファンビームコリメータを用いる場合はコリメータを交換する必要があり煩雑であったため, コリメータを交換せずにNIMS法の一連の収集にファンビームコリメータを使うことができるか検討した. 〔方法〕ファンビームコリメータをNIMS法の一連のplanar像からSPECT像収集まで用いることの妥当性を, ファントム実験および臨床データで検討した. 〔結果〕ファントム実験による検討では, 横方向と深さ方向の画像...

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Published in:核医学 Vol. 38; no. 6; pp. 689 - 698
Main Authors: 伊藤茂樹, 平松典子, 岩田明子, 吉矢和彦, 今井秀
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 日本核医学会 2001
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Description
Summary:「要旨」〔目的〕IMP非侵襲的マイクロスフェア法(Non Invasive Microsphere method:NIMS法)はIMPを用いて非採血で脳血流量を定量する方法であるが, SPECTにファンビームコリメータを用いる場合はコリメータを交換する必要があり煩雑であったため, コリメータを交換せずにNIMS法の一連の収集にファンビームコリメータを使うことができるか検討した. 〔方法〕ファンビームコリメータをNIMS法の一連のplanar像からSPECT像収集まで用いることの妥当性を, ファントム実験および臨床データで検討した. 〔結果〕ファントム実験による検討では, 横方向と深さ方向の画像拡大率および計数率特性から, ファンビーム画像をplanar像として用いても問題ないことが示唆された. 次に, 臨床応用の検討としてIMP持続動脈採血法と同時施行し, 虚血性脳血管障害患者20名で比較検討した結果, 平均脳血流量でY=1.033X+8.004(R2=0.729, p<0.01)とよい相関が得られた. 〔結論〕ファンビームコリメータを用いたNIMS法は, パラレルコリメータを用いた場合と同様に, 臨床応用できる可能性が示唆された.
ISSN:0022-7854