1. 異時性両側精巣腫瘍の1例

症例48歳男性. 平成19年他院で右精巣腫瘍の診断で右高位精巣摘除術施行. 術前腫瘍マーカーはAFP・HCG-β共に正常値であった. Seminoma, StageIと診断され, 当院放射線科で予防照射施行, 以降近医で経過観察されていた. 平成23年3月, HCG-βが0.2ng/mlと上昇し当科紹介. 触診所見・画像診断にて精巣腫瘍疑われ, 平成23年4月4日に左高位精巣摘除術施行. Seminoma, StageIであった. 両側精巣腫瘍自体は比較的稀な疾患であるが, 精巣腫瘍患者における体側精巣腫瘍発生率は数%と高く, 健常者の発生率の数百倍であることが知られている. 本症例について,...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in:THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL Vol. 61; no. 4; p. 553
Main Authors: 坂本亮一郎, 柏木文蔵, 黒川公平, 佐藤洋一, 根岸幾, 北本佳住, 大井勝
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 北関東医学会 2011
Online Access:Get full text
Tags: Add Tag
No Tags, Be the first to tag this record!
Description
Summary:症例48歳男性. 平成19年他院で右精巣腫瘍の診断で右高位精巣摘除術施行. 術前腫瘍マーカーはAFP・HCG-β共に正常値であった. Seminoma, StageIと診断され, 当院放射線科で予防照射施行, 以降近医で経過観察されていた. 平成23年3月, HCG-βが0.2ng/mlと上昇し当科紹介. 触診所見・画像診断にて精巣腫瘍疑われ, 平成23年4月4日に左高位精巣摘除術施行. Seminoma, StageIであった. 両側精巣腫瘍自体は比較的稀な疾患であるが, 精巣腫瘍患者における体側精巣腫瘍発生率は数%と高く, 健常者の発生率の数百倍であることが知られている. 本症例について, 若干の文献的考察を加え報告する.
ISSN:1343-2826