3. 子宮頸癌の高線量率腔内照射時CT撮影によるリスク臓器の3次元の線量評価

【目的】子宮頸癌の高線量率腔内照射時にCT撮影を行い, リスク臓器について3次元の線量評価を行った. 【方法】当院で2008年7月~2009年3月に放射線治療を行った子宮頸癌患者13例を対象とした. 年齢の中央値は63歳(35-80歳), 臨床病期はIb1~IIIb期であった. 外部照射の総線量は50Gy(全骨盤に20-30Gy後, 中央遮蔽)とし, 腔内照射はA点に24Gy/4回を原則とした. 腔内照射1回目と3回目にCTを撮影し, GEC-ESTROの勧告に従って膀胱・直腸に関して, 3次元の線量-容積パラメータについて解析した. 【結果】直腸のD2ccはICRUの直腸線量と同等の値であっ...

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Published in:THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL Vol. 61; no. 3; pp. 421 - 422
Main Authors: 大久保悠, 加藤真吾, 清原浩樹, 大野達也, 鎌田正
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 北関東医学会 2011
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Summary:【目的】子宮頸癌の高線量率腔内照射時にCT撮影を行い, リスク臓器について3次元の線量評価を行った. 【方法】当院で2008年7月~2009年3月に放射線治療を行った子宮頸癌患者13例を対象とした. 年齢の中央値は63歳(35-80歳), 臨床病期はIb1~IIIb期であった. 外部照射の総線量は50Gy(全骨盤に20-30Gy後, 中央遮蔽)とし, 腔内照射はA点に24Gy/4回を原則とした. 腔内照射1回目と3回目にCTを撮影し, GEC-ESTROの勧告に従って膀胱・直腸に関して, 3次元の線量-容積パラメータについて解析した. 【結果】直腸のD2ccはICRUの直腸線量と同等の値であったが(p=0.12), 膀胱のD2ccはICRUの膀胱線量より有意に高値であった(p<0.001). 【結語】従来のICRUの線量評価点では, 直腸線量は比較的適切に評価されていたが, 膀胱線量は過小評価されている可能性が示唆された.
ISSN:1343-2826