14. 膀胱癌における尿細胞診と尿中バイオマーカーの検討

膀胱癌の診断にて当院でフォローアップされている症例で2006年6月から10月までの間に尿細胞診, NMP-22, BTAを行った203例(のべ256例)について検討を行った. 感度はNMP-22が74.3%と最も高く, 尿細胞診, BTAはともに34.3%であった. 特異度は尿細胞診99.1%, BTA87.3%, NMP-22 68.6%の順であり, ほぼこれまでの報告通りの結果であった. 異型度と深達度との関連についても検討ではNMP-22についてはlow grade, low stageの癌でも他のものと比べて感度が高い傾向にあり(G1;尿細胞診0%, NMP-22 66.7%, BTA...

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Published in:THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL Vol. 57; no. 2; p. 204
Main Authors: 濱野達也, 松井博, 清水信明
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 北関東医学会 2007
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Description
Summary:膀胱癌の診断にて当院でフォローアップされている症例で2006年6月から10月までの間に尿細胞診, NMP-22, BTAを行った203例(のべ256例)について検討を行った. 感度はNMP-22が74.3%と最も高く, 尿細胞診, BTAはともに34.3%であった. 特異度は尿細胞診99.1%, BTA87.3%, NMP-22 68.6%の順であり, ほぼこれまでの報告通りの結果であった. 異型度と深達度との関連についても検討ではNMP-22についてはlow grade, low stageの癌でも他のものと比べて感度が高い傾向にあり(G1;尿細胞診0%, NMP-22 66.7%, BTA 25.0% : pTa ; 尿細胞診14.3%, NMP-22 42.9%, BTAO%), スクリーニングとして利用できる可能性があるが, NMP-22の陽性反応的中率は27.4%と低いため, 他の検査法との併用が必要である.
ISSN:1343-2826