1. BOOPパターンを呈したgiant cell interstitial pneumoniaの1例

BOOPはその名の通り病理学的特徴に基づき命名された疾患名であるが, 現在までBOOPの組織所見の中に異物型多核巨細胞が認められたという報告はない. 我々は呼吸困難および胸部痛にて急性に発症し臨床症状, 呼吸機能・BALF中の細胞診を含む臨床所見, および胸部X-P・CTの画像がどれもBOOPに合致するも, 生検標本の組織においてBOOPには存在し得ない多核巨細胞を認めた症例を経験した. giant cell interstitial pneumonia(GIP)にも合致すると考えられ, 発症の原因として疑われる患者の吸人歴を考察し, さらにBOOPと多核巨細胞の関係について専門家の意見も伺っ...

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Published in:THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL Vol. 47; no. 6; p. 487
Main Authors: 小野昭浩, 月岡玄吾, 長沼篤, 渡辺有紀, 水間春夫, 土井一郎, 土橋邦生, 森昌朋
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 北関東医学会 1997
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Description
Summary:BOOPはその名の通り病理学的特徴に基づき命名された疾患名であるが, 現在までBOOPの組織所見の中に異物型多核巨細胞が認められたという報告はない. 我々は呼吸困難および胸部痛にて急性に発症し臨床症状, 呼吸機能・BALF中の細胞診を含む臨床所見, および胸部X-P・CTの画像がどれもBOOPに合致するも, 生検標本の組織においてBOOPには存在し得ない多核巨細胞を認めた症例を経験した. giant cell interstitial pneumonia(GIP)にも合致すると考えられ, 発症の原因として疑われる患者の吸人歴を考察し, さらにBOOPと多核巨細胞の関係について専門家の意見も伺った.
ISSN:1343-2826