三叉神経痛にて発見されたepidermoid
三叉神経痛の治療は, アプローチの進歩により大幅に変ってきた14). Jannettaの精力的な臨床報告19-21)にみられるごとく, 今まで原因不明あるいは特発性とされてきた三叉神経痛(tic douloureux)の真の病因は, 脳幹の三叉神経根に対するarterial compressionであることが明らかとなった. 我々は, 過去4年間にJannettaの手術法を追試しつつそのアプローチに改良を加え, 小開頭によるsuperior paramastoid approachとして術式を完成するに至った13, 15). 現在まで120例の三叉神経痛患者に手術治療を行ったが, 我々のシリー...
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Published in: | Neurologia medico-chirurgica Vol. 24; no. 10; pp. 774 - 781 |
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Main Authors: | , , |
Format: | Journal Article |
Language: | Japanese |
Published: |
日本脳神経外科学会
1984
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Summary: | 三叉神経痛の治療は, アプローチの進歩により大幅に変ってきた14). Jannettaの精力的な臨床報告19-21)にみられるごとく, 今まで原因不明あるいは特発性とされてきた三叉神経痛(tic douloureux)の真の病因は, 脳幹の三叉神経根に対するarterial compressionであることが明らかとなった. 我々は, 過去4年間にJannettaの手術法を追試しつつそのアプローチに改良を加え, 小開頭によるsuperior paramastoid approachとして術式を完成するに至った13, 15). 現在まで120例の三叉神経痛患者に手術治療を行ったが, 我々のシリーズで特に注目すべきは, 脳腫瘍の発見頻度が高いことである. すでに報告したごとく14, 15), 約20%に同部の脳腫瘍を発見しており, これはDandy9), Abbottら1), Jannetta23)らとは別のシリーズ3, 7, 26, 40)で約10%以下とする報告に比して明らかに高い. |
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ISSN: | 0470-8105 |