前大脳動脈末梢部動脈瘤に対するunilateral interhemispheric approach

前大脳動脈末梢部動脈瘤12症例(破裂8個, 未破裂6個)について臨床的に検討した. 症例は37~75歳, 男5名, 女7名である. 発生部位は, 脳梁膝周辺が12個, これより近位部が2個であった. 破裂動脈瘤6例を急性期に手術した. 術後成績はgrade 4がpoor, grade 5が死亡し, 他はdeficitを残さず復した. 我々は, この部の動脈瘤に対して, 径3cmtrephinationによるrt unilateral interhemispheric approachを行っているが, この手術法の利点としては, 手術時間の短縮, 脳べらによるretractionの制限, すなわ...

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Published in:Neurologia medico-chirurgica Vol. 23; no. suppl; pp. 83 - 84
Main Authors: 田草川豊, 福島孝徳
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 日本脳神経外科学会 1983
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Description
Summary:前大脳動脈末梢部動脈瘤12症例(破裂8個, 未破裂6個)について臨床的に検討した. 症例は37~75歳, 男5名, 女7名である. 発生部位は, 脳梁膝周辺が12個, これより近位部が2個であった. 破裂動脈瘤6例を急性期に手術した. 術後成績はgrade 4がpoor, grade 5が死亡し, 他はdeficitを残さず復した. 我々は, この部の動脈瘤に対して, 径3cmtrephinationによるrt unilateral interhemispheric approachを行っているが, この手術法の利点としては, 手術時間の短縮, 脳べらによるretractionの制限, すなわち前頭葉への影響, bridgingveinsの犠牲を最小限にとどめること, 更にpremature ruptureの予防(14個のneck clippingにおいて, prematurer uptureは皆無)が挙げられる. 欠点は, exposureが狭いことであるが, テクニックの向上, 慣れで十分補いうると考える.
ISSN:0470-8105