CT上の低吸収減に生じた慢性硬膜下血腫について

Extracerebral low density areaに発生した, 慢性硬膜下血腫のfollow up CT変化と手術所見について検討した. 対象は頭部外傷3例, 開頭術後1例, その他1例. 開頭術後の例は, 動脈瘤clipping後24日目にiso density area出現したが自然消失. その他の1例は10wdensityに対し穿頭術施行. 49日目血腫形成. 手術による血液流入が血腫の発生となったと考えられる. 外傷後の3例は, 受傷後のlow densityに対し, 11~36日目に穿頭術施行, 69~100日目に血腫確認. これらは, 血腫形成の新生膜発育時に手術を行った...

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Published in:Neurologia medico-chirurgica Vol. 22; no. suppl; p. 133
Main Authors: 松沢裕次, 横田尚樹, 今村陽子, 石川尚之, 篠原利男, 外山香澄
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 日本脳神経外科学会 1982
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Description
Summary:Extracerebral low density areaに発生した, 慢性硬膜下血腫のfollow up CT変化と手術所見について検討した. 対象は頭部外傷3例, 開頭術後1例, その他1例. 開頭術後の例は, 動脈瘤clipping後24日目にiso density area出現したが自然消失. その他の1例は10wdensityに対し穿頭術施行. 49日目血腫形成. 手術による血液流入が血腫の発生となったと考えられる. 外傷後の3例は, 受傷後のlow densityに対し, 11~36日目に穿頭術施行, 69~100日目に血腫確認. これらは, 血腫形成の新生膜発育時に手術を行ったと考えられ, 手術による血腫の発生阻止は困難であった. 以上, low density lesionの手術適応は慎重を要し, CT followが大切である.
ISSN:0470-8105