Enterobacter cloacaeによる髄膜脳炎および腸管接着性微絨毛消滅性Escherichia coli(O128)による腸炎を併発した新生子牛の1例

新生子牛1例が神経症状の後に下痢を併発した。主要な病理学的変化は脳実質の壊死を伴う線維素化膿性髄膜炎および腸管接着性微絨毛消滅性病変であり、脳実質の壊死は血管病変と頻繁に関連していた。Enterobacter cloacaeが脳から、Escherichia coli(O128)が腸内容から分離された。以上の成績から脳および腸病変が分離菌により引き起こされ、脳実質の壊死の多くが梗塞性である可能性が伺われた。...

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Published in:Journal of veterinary medical science Vol. 69; no. 4; pp. 445 - 448
Main Authors: 清宮, 幸男, 村上, 満喜子, 高橋, 真紀, 佐々木, 幸治, 宮崎, 大, 川嶌, 健司
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 01-04-2007
Online Access:Get full text
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Description
Summary:新生子牛1例が神経症状の後に下痢を併発した。主要な病理学的変化は脳実質の壊死を伴う線維素化膿性髄膜炎および腸管接着性微絨毛消滅性病変であり、脳実質の壊死は血管病変と頻繁に関連していた。Enterobacter cloacaeが脳から、Escherichia coli(O128)が腸内容から分離された。以上の成績から脳および腸病変が分離菌により引き起こされ、脳実質の壊死の多くが梗塞性である可能性が伺われた。
Bibliography:742597
ZZ00004754
ISSN:0916-7250