8. 当センターにおける呼吸同期システムを用いた定位放射線治療

【目的】当センターでは, 2007年にVARIAN社製Clinac 21EXを導入し, 呼吸同期照射法が可能となり, 肺癌に対する定位放射線治療に利用している. その方法を中心に初期経験について報告する. 【方法】患者は体幹部用固定具を用いて固定する. 腹壁上に赤外線反射マーカーを置き, 呼吸監視用赤外線カメラでマーカーの動きを呼吸波形として収集する. 呼吸安定後, 4D-CTで撮影を行い, 得られた画像から最適な呼吸位相のものを選択して治療時の照射タイミングを決定する. その後, 同様のシステムで実際に治療を行う. 【結果】原発性肺癌1例, 転移性肺癌1例に呼吸同期システムを用いた定位放射線...

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Published in:THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL Vol. 59; no. 1; p. 73
Main Authors: 田嶋正義, 福島斉, 樋口雅則, 相澤健太郎, 町田貴志, 遠藤廣, 村田和俊, 白井克幸, 北本佳住, 樋口啓子, 玉木義雄
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 北関東医学会 01-02-2009
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Description
Summary:【目的】当センターでは, 2007年にVARIAN社製Clinac 21EXを導入し, 呼吸同期照射法が可能となり, 肺癌に対する定位放射線治療に利用している. その方法を中心に初期経験について報告する. 【方法】患者は体幹部用固定具を用いて固定する. 腹壁上に赤外線反射マーカーを置き, 呼吸監視用赤外線カメラでマーカーの動きを呼吸波形として収集する. 呼吸安定後, 4D-CTで撮影を行い, 得られた画像から最適な呼吸位相のものを選択して治療時の照射タイミングを決定する. その後, 同様のシステムで実際に治療を行う. 【結果】原発性肺癌1例, 転移性肺癌1例に呼吸同期システムを用いた定位放射線治療を施行した. 【結論】呼吸同期システムを用いることにより, 高精度な治療が行えるということが確認できた.
ISSN:1343-2826