10.手根管症候群における男性手術例の検討

【目的】手根管症候群(以下CTS)は女性に好発し, その大多数は特発性である. 一方, CTSの男性例は比較的まれである. 今回われわれは男性例の臨床像につき検討した. 【対象および結果】対象は当院で1999年から2003年までの間, 手術的治療を行なった男性CTS22例30手(右20手, 左10手)で, 手術時年齢は34歳から78歳(平均63.6歳)であった. 患者が有する全身合併症では慢性腎不全による長期透析患者例が7例13手, 糖尿病例1例2手で, その他は外傷例2例2手で, 特発例は12例13手であった. 発症原因は女性では特発例が最多で, 沖永は女性例では88%, 男性例では50%と...

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Published in:THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL Vol. 54; no. 4; p. 334
Main Authors: 柳沢真也, 後藤渉, 中島一郎, 小林勉, 進上泰明
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 北関東医学会 01-11-2004
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Summary:【目的】手根管症候群(以下CTS)は女性に好発し, その大多数は特発性である. 一方, CTSの男性例は比較的まれである. 今回われわれは男性例の臨床像につき検討した. 【対象および結果】対象は当院で1999年から2003年までの間, 手術的治療を行なった男性CTS22例30手(右20手, 左10手)で, 手術時年齢は34歳から78歳(平均63.6歳)であった. 患者が有する全身合併症では慢性腎不全による長期透析患者例が7例13手, 糖尿病例1例2手で, その他は外傷例2例2手で, 特発例は12例13手であった. 発症原因は女性では特発例が最多で, 沖永は女性例では88%, 男性例では50%と報告している. 当科の結果でも男性では特発例は43%であり, 女性に比べ少ないことを示していた.
ISSN:1343-2826