11.群馬大学におけるBrachytherapyの実際

群馬大学においては, 高線量率(HDR)Ir-192を用いた一時挿入, I-121を用いた永久挿入のBrachytherapyが可能である. 治療適応症例は, T3N0M0以下の症例を対象とし, 臨床病期, PSA値, Gleason score, 生検陽性箇所本数MR spectroscopy所見, 内分泌療法後の効果判定生検所見を参考に, 病状に合わせた最適なbrachytherapyの選択が可能である. また, EBRT(外照射療法)+HDRの処方線量は一日2Gyの週5回の照射方法に換算すると84.4Gyと世界でトップクラスの高さになるが, EBRTのみの治療に比べ, 直腸出血の頻度は約...

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Published in:THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL Vol. 54; no. 4; p. 339
Main Authors: 伊藤一人, 山本巧, 武智浩之, 柏木文蔵, 黒川公平, 鈴木和浩, 秋元哲夫
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 北関東医学会 01-11-2004
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Description
Summary:群馬大学においては, 高線量率(HDR)Ir-192を用いた一時挿入, I-121を用いた永久挿入のBrachytherapyが可能である. 治療適応症例は, T3N0M0以下の症例を対象とし, 臨床病期, PSA値, Gleason score, 生検陽性箇所本数MR spectroscopy所見, 内分泌療法後の効果判定生検所見を参考に, 病状に合わせた最適なbrachytherapyの選択が可能である. また, EBRT(外照射療法)+HDRの処方線量は一日2Gyの週5回の照射方法に換算すると84.4Gyと世界でトップクラスの高さになるが, EBRTのみの治療に比べ, 直腸出血の頻度は約10%と少ない. 永久挿入は, 現時点において本邦で唯一Nucletron社製Spot proを使用し, 前立腺の縦断像を確認しながら, DVH(dose volume histogram)の優れた挿入が可能である. 現在, 当院では病状に合わせたホルモン療法の多彩な組み合わせの治療プロトコールが確立されており, 優れた治療成績が期待される.
ISSN:1343-2826