23.進行再発乳癌に対するdocetaxel biweekly投与法の検討 -第1相臨床試験

【はじめに】docetaxel biweekly投与法について, 安全性と推奨投与量の決定を目的に第I相臨床試験を施行した. 【対象】当科外来で治療した進行再発乳癌患者16名を対象とした. 【方法】30mg/平方メートルから開始し, 3回までの投与が可能で, doselimiting toxicity(DLT)の発現が3例中0の場合に次段階へ進み, 35,40,45,50mg/平方メートルとdose escalationを行った. 試験中止レベルをmaximum tolerated dose(MTD)とし, 1段階減量を推奨投与量とした. 【結果】45mg/平方メートルまでにDLTの発現はなか...

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Published in:THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL Vol. 53; no. 2; p. 215
Main Authors: 吉田崇, 堀口淳, 鯉淵幸生, 狩野貴之, 飯島耕太郎, 吉田美穂, 菊地麻美, 高他大輔, 森下靖雄, 横江隆夫, 飯野佑一
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 北関東医学会 01-05-2003
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Description
Summary:【はじめに】docetaxel biweekly投与法について, 安全性と推奨投与量の決定を目的に第I相臨床試験を施行した. 【対象】当科外来で治療した進行再発乳癌患者16名を対象とした. 【方法】30mg/平方メートルから開始し, 3回までの投与が可能で, doselimiting toxicity(DLT)の発現が3例中0の場合に次段階へ進み, 35,40,45,50mg/平方メートルとdose escalationを行った. 試験中止レベルをmaximum tolerated dose(MTD)とし, 1段階減量を推奨投与量とした. 【結果】45mg/平方メートルまでにDLTの発現はなかった. 50mg/平方メートルの5例中3例にDLTが発現し, 2例はGrade3以上の好中球減少, 1例はGrade3以上の食欲不振, および疲労でMTDは50mg/平方メートルであった. 【結語】docetaxel biweekly投与量としては45mg/平方メートルが妥当であり, 外来治療が可能であった. 現在, 有効性判定のため第II相臨床試験が進行中であり, 途中経過も報告する.
ISSN:1343-2826