12.術前化学放射線治療を施行した食道癌患者の組織学的効果について

【目的】術前化学放射線治療を施行した食道癌患者の組織学的効果について検討した. 【対象】1999年1月から2002年12月までに術前に化学放射線治療を施行した食道癌患者の新鮮例63例を対象とした. 放射線治療は1回, 1.8-2.0Gyの通常分割照射で, 40Gyを原則とし, 同時にCDDP10mg/平方メートルおよび5-FU500mg/平方メートルの連続5日間投与を1コースとし, 照射中に2コース施行した. 効果判定は, 食道癌取り扱い規約〔第9版, 1999年〕の病理組織学的判定基準に準じて行った. 【結果】Grade 0,1が31例(49.2%), Grade 2が8例(12.7%),...

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Published in:THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL Vol. 53; no. 2; pp. 233 - 234
Main Authors: 齊藤吉弘, 楮本智子, 本戸幹人, 砂倉瑞良, 田中洋一, 有馬美和子, 加藤真吾
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 北関東医学会 01-05-2003
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Summary:【目的】術前化学放射線治療を施行した食道癌患者の組織学的効果について検討した. 【対象】1999年1月から2002年12月までに術前に化学放射線治療を施行した食道癌患者の新鮮例63例を対象とした. 放射線治療は1回, 1.8-2.0Gyの通常分割照射で, 40Gyを原則とし, 同時にCDDP10mg/平方メートルおよび5-FU500mg/平方メートルの連続5日間投与を1コースとし, 照射中に2コース施行した. 効果判定は, 食道癌取り扱い規約〔第9版, 1999年〕の病理組織学的判定基準に準じて行った. 【結果】Grade 0,1が31例(49.2%), Grade 2が8例(12.7%), Grade 3が24例(38.1%)であった. 化学放射線治療後から手術までの期間は, grade 0,1で31-84日(中央値50日), Grade 2が26-55日(中央値34日), Grade 3が21-70日(中央値40.5日)であった. 【結語】Grade 0-1の症例には, 術前化学放射線治療から手術までに期間の長い症例が認められた.
ISSN:1343-2826