1. 再発難治性多発性骨髄腫に対するbortezomibの使用経験
【目的】bortezomib(ベルケイドヨ)は, プロテアソーム阻害薬として初めて臨床に導入された薬剤であり, 多発性骨髄腫に対する新規治療薬として期待されている. 今回, 我々は当院及び当院関連施設における, これまでのベルケイド治療経験につき検討を行った. 【方法】対象は当科関連3施設においてbortezomib治療を行った再発難治性多発性骨髄腫20例. 前治療, 投与量, 投与回数治療反応性, 副作用等について解析した. 【結果】年齢41-71歳. 男性7例, 女性13例. 前治療レジメン数は1-7で, auto-PBSCTが8例行われていた. PS0-1が12例, PS2-3が8例で,...
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Published in: | THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL Vol. 59; no. 2; p. 209 |
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Format: | Journal Article |
Language: | Japanese |
Published: |
北関東医学会
01-05-2009
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Summary: | 【目的】bortezomib(ベルケイドヨ)は, プロテアソーム阻害薬として初めて臨床に導入された薬剤であり, 多発性骨髄腫に対する新規治療薬として期待されている. 今回, 我々は当院及び当院関連施設における, これまでのベルケイド治療経験につき検討を行った. 【方法】対象は当科関連3施設においてbortezomib治療を行った再発難治性多発性骨髄腫20例. 前治療, 投与量, 投与回数治療反応性, 副作用等について解析した. 【結果】年齢41-71歳. 男性7例, 女性13例. 前治療レジメン数は1-7で, auto-PBSCTが8例行われていた. PS0-1が12例, PS2-3が8例で, 16例がStage3であった. 8例はbortezomib単独, 12例はdexamathasone併用治療であり, 1-8クールの投与が行われた. PR以上が14例, そのうち3例はCRであった. Grade3以上の血液毒性が3例にあり, 輸血・G-CSFの投与を行った. 10例で投与中止となり, その原因は間質性肺炎を含む肺障害4例, Grade3以上の末梢神経障害2例, 骨髄腫の悪化1例, 患者の希望1例などであった. 【総括】再発難治性の骨髄腫に対するbortezomibは有望な治療法といえる. しかし, 今回の検討症例でも間質性肺炎, 末梢神経障害のため投与を中止した症例があり, 厳重な注意が必要である. |
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ISSN: | 1343-2826 |