4. 18FDG-PETを用いて抗TNF製剤の治療効果判定を行った強直性脊椎炎の一例
近年, 強直性脊椎炎(AS)に対し生物学的製剤も使用されるようになっている. また, 18FDG-PET(PET)はASの診断に有用との報告はあるが, 治療効果判定の報告はない. 今回, PETで抗TNF製剤の効果判定を行ったASの一例を経験したので報告する. 症例は24歳男性. 平成20年3月, 腰痛出現. 7月より増悪し, 四肢関節炎も出現. 当科受診しASの診断で, ジクロフェナクNa, サラゾスルファピリジン, MTXで効果不十分であり, 平成21年8月インフリキシマブ(IFX)を導入. 導入時に両仙腸関節に圧痛認め, 左膝関節に腫脹及び圧痛を認めた. BASDAI 8.5, HLA...
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Published in: | THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL Vol. 61; no. 1; p. 94 |
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Format: | Journal Article |
Language: | Japanese |
Published: |
北関東医学会
01-02-2011
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Summary: | 近年, 強直性脊椎炎(AS)に対し生物学的製剤も使用されるようになっている. また, 18FDG-PET(PET)はASの診断に有用との報告はあるが, 治療効果判定の報告はない. 今回, PETで抗TNF製剤の効果判定を行ったASの一例を経験したので報告する. 症例は24歳男性. 平成20年3月, 腰痛出現. 7月より増悪し, 四肢関節炎も出現. 当科受診しASの診断で, ジクロフェナクNa, サラゾスルファピリジン, MTXで効果不十分であり, 平成21年8月インフリキシマブ(IFX)を導入. 導入時に両仙腸関節に圧痛認め, 左膝関節に腫脹及び圧痛を認めた. BASDAI 8.5, HLA B27(+), CRP, 血沈, MMP-3は高値だが, 各種自己抗体は陰性. XPで左仙腸関節に骨硬化像, MRIで両仙腸関節炎, PETで両仙腸関節, 左膝に集積. IFX導入後, BASDAI, 炎症マーカー, PET, MRIとも著名に改善した. ASではCRPや血沈は必ずしも疾患活動性を反映しない. BASDAIが汎用されるが, VASの集合体で主観的評価が中心である. PETは炎症を半定量的に客観的評価ができると期待される. |
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ISSN: | 1343-2826 |