腰椎変性疾患術後患者の症状再燃と術後理学療法に関する意識調査

要旨: 〔目的〕医師が腰椎変性疾患術後患者の症状再燃の捉え方と理学療法に求める視点を明らかにすること. 〔対象と方法〕対象は, 腰椎変性疾患を専門とする整形外科医4名で, オンラインによるアンケートと対面によるインタビュー調査を実施した. 〔結果〕症状再燃の視点は, 患者が語る日常生活の愁訴が基準であった. 術後理学療法には, 体幹筋力の維持, 全身バランスの調整, 自主トレーニング指導を実施することが期待されていた. 〔結語〕医師は, 客観的評価に加え, 患者が語る日常生活の愁訴で再燃の程度を判断しており, 術後理学療法では, 症状再燃を予防する筋力維持・向上や全身バランスの調整を期待してい...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in:理学療法科学 Vol. 38; no. 4; pp. 294 - 299
Main Authors: 松嶋里美, 牟田智也, 山下淳一, 堀本ゆかり
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 理学療法科学学会 20-08-2023
Online Access:Get full text
Tags: Add Tag
No Tags, Be the first to tag this record!
Description
Summary:要旨: 〔目的〕医師が腰椎変性疾患術後患者の症状再燃の捉え方と理学療法に求める視点を明らかにすること. 〔対象と方法〕対象は, 腰椎変性疾患を専門とする整形外科医4名で, オンラインによるアンケートと対面によるインタビュー調査を実施した. 〔結果〕症状再燃の視点は, 患者が語る日常生活の愁訴が基準であった. 術後理学療法には, 体幹筋力の維持, 全身バランスの調整, 自主トレーニング指導を実施することが期待されていた. 〔結語〕医師は, 客観的評価に加え, 患者が語る日常生活の愁訴で再燃の程度を判断しており, 術後理学療法では, 症状再燃を予防する筋力維持・向上や全身バランスの調整を期待していることが明らかになった.
ISSN:1341-1667