FDG-PETがん検診のself-selection biasに関するアンケート調査による検討

「要旨」FDG-PETがん検診(以下, PETがん検診)において受診者のがんに対する健康意識の差によるバイアスが存在するかどうかを統計学的に検討した. 無作為抽出した一般男女142名を対象とした無記名のアンケート調査を行い, PETがん検診受診希望の有無, がんに対する健康意識. 年齢, 性, 喫煙歴について回答を集めた. 年齢, 性比をマッチングさせた男女80名(各40名)に対して, 単変量および多変量解析を行った. PETがん検診受診希望者と非希望者間で健康意識に有意差がみられた(p< 0.05, オッズ比2.088). PETがん検診受診者と非受診者間でがんに対する健康意識の差によるバイ...

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Published in:核医学 Vol. 45; no. 1; pp. 13 - 17
Main Authors: 喜多保, 矢野文月, 渡邉定弘, 曽我茂義, 浜幸寛, 新本弘, 小須田茂
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 日本核医学会 28-02-2008
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Description
Summary:「要旨」FDG-PETがん検診(以下, PETがん検診)において受診者のがんに対する健康意識の差によるバイアスが存在するかどうかを統計学的に検討した. 無作為抽出した一般男女142名を対象とした無記名のアンケート調査を行い, PETがん検診受診希望の有無, がんに対する健康意識. 年齢, 性, 喫煙歴について回答を集めた. 年齢, 性比をマッチングさせた男女80名(各40名)に対して, 単変量および多変量解析を行った. PETがん検診受診希望者と非希望者間で健康意識に有意差がみられた(p< 0.05, オッズ比2.088). PETがん検診受診者と非受診者間でがんに対する健康意識の差によるバイアスは存在すると考えられた. 「1. はじめに」18F-FDG PETは, がん診療において, 病変の良悪性の鑑別診断, 原発不明癌, 病期診断, 治療後の効果判定, 再発診断に大きな威力を発揮している.
ISSN:0022-7854