破裂性腹部大動脈瘤Abdominal Compartment Syndromeに対してABTHERA治療システム (腹部NPWT) が有効であった1例

「要旨」: 破裂性腹部大動脈瘤術後abdominal compartment syndrome(ACS)に対してABTHERA治療システムが有効であった1例を経験したので若干の文献的考察を含めて報告する. 症例は71歳男性. 腹痛にて救急搬送され, 単純CTにて破裂性腹部大動脈瘤と診断された. 緊急EVAR施行した術後にACS発症し, 開腹減圧術と腹部Negative Pressure Wound Therapy(NPWT)の1方法であるABTHERA治療システムを施行した. 本システムは, 腸管浮腫・浸出液の管理, 腸管色調観察・閉腹手技が容易であった....

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Published in:日本血管外科学会雑誌 Vol. 29; no. 4; pp. 219 - 223
Main Authors: 石田敦久, 森田一郎, 磯田竜太郎, 間野正之
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 日本血管外科学会 2020
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Summary:「要旨」: 破裂性腹部大動脈瘤術後abdominal compartment syndrome(ACS)に対してABTHERA治療システムが有効であった1例を経験したので若干の文献的考察を含めて報告する. 症例は71歳男性. 腹痛にて救急搬送され, 単純CTにて破裂性腹部大動脈瘤と診断された. 緊急EVAR施行した術後にACS発症し, 開腹減圧術と腹部Negative Pressure Wound Therapy(NPWT)の1方法であるABTHERA治療システムを施行した. 本システムは, 腸管浮腫・浸出液の管理, 腸管色調観察・閉腹手技が容易であった.
ISSN:0918-6778