半導体γカメラにおける123I-MIBG心筋シンチグラフィのH/M比定量解析

「要旨」:近年, 123I-MIBG(123I-Metaiodobenzylguanidine)は心臓交感神経機能障害を客観的評価可能な検査として確立され, 正面プラナー像における心臓/縦隔比(H/M比)と洗い出し率(washout rate)など定量指標が中嶋らにより統一化された. H/M比は心不全重症度評価, 予後予測, 治療効果判定へ有用な情報をもたらす. 一方, 本国で導入され始めた半導体γカメラによる施設間差補正問題が残存する. 今回我々は, 半導体γカメラとアンガー型γカメラにおけるH/M比補正法を開発し検証した. 本研究にて得た補正関数を利用しH/M比標準化が可能となった....

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Published in:核医学 Vol. 55; no. 1; pp. 97 - 102
Main Authors: 川上真司, 高橋政樹, 内田健二, 坂本親治, 上岡亮, 後藤賢治, 竹林秀雄, 高橋由武, 吉村真奈
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 日本核医学会 2018
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Description
Summary:「要旨」:近年, 123I-MIBG(123I-Metaiodobenzylguanidine)は心臓交感神経機能障害を客観的評価可能な検査として確立され, 正面プラナー像における心臓/縦隔比(H/M比)と洗い出し率(washout rate)など定量指標が中嶋らにより統一化された. H/M比は心不全重症度評価, 予後予測, 治療効果判定へ有用な情報をもたらす. 一方, 本国で導入され始めた半導体γカメラによる施設間差補正問題が残存する. 今回我々は, 半導体γカメラとアンガー型γカメラにおけるH/M比補正法を開発し検証した. 本研究にて得た補正関数を利用しH/M比標準化が可能となった.
ISSN:0022-7854
DOI:10.18893/kakuigaku.tr.1702