進行・再発大腸がん患者のmFOLFOX6及びFOLFIRI療法における悪心・嘔吐発現状況に関する後ろ向き調査

「緒言」 がん化学療法の副作用の中で患者にとって最もつらい症状の1つである悪心・嘔吐に対する支持療法では, 5-hydroxytryptamine-3受容体拮抗剤(5-HT3)とdexamethasone (Dexa), 及び高度催吐性薬剤に対してはaprepitantを併用することがAmerican Society of Clinical Oncology (ASCO)やNational Comprehensive Cancer Network (NCCN)のガイドラインで推奨され, その発現リスク別の支持療法も示されている.1,2) また最近, 日本においても制吐薬適正使用ガイドライン3)...

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Published in:YAKUGAKU ZASSHI Vol. 131; no. 11; pp. 1661 - 1666
Main Authors: 佐藤, 由美子, 立松, 三千子, 石川, 和宏, 岡本, 浩一, 室, 圭, 野間, 秀一
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 公益社団法人 日本薬学会 01-11-2011
日本薬学会
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Description
Summary:「緒言」 がん化学療法の副作用の中で患者にとって最もつらい症状の1つである悪心・嘔吐に対する支持療法では, 5-hydroxytryptamine-3受容体拮抗剤(5-HT3)とdexamethasone (Dexa), 及び高度催吐性薬剤に対してはaprepitantを併用することがAmerican Society of Clinical Oncology (ASCO)やNational Comprehensive Cancer Network (NCCN)のガイドラインで推奨され, その発現リスク別の支持療法も示されている.1,2) また最近, 日本においても制吐薬適正使用ガイドライン3)が出版されたが, かならずしもガイドラインに沿った支持療法が化学療法時に用いられているわけではないとの報告もあり, ガイドラインに基づいた制吐支持療法の実施が求められている.4) 一方, 外来で行われるがん化学療法は年々増加している.
ISSN:0031-6903
1347-5231
DOI:10.1248/yakushi.131.1661