各種健康茶のラットにおける糖質吸収抑制作用

緑茶は, 古くから嗜好飲料として飲用されており, 最近ではカテキン類やフラボノールなど茶に含まれるポリフェノールの機能性が注目されている. 特に, エピガロカテキンガレート(EGCG)などカテキン類については, 抗癌作用, 1, 2)動脈硬化抑制作用, 3)血圧上昇抑制作用, 4)抗糖尿病作用, 5)抗肥満作用6)など様々な疾病予防機能の可能性が報告されている. このような緑茶の保健効果が注目されたのをきっかけに, 緑茶以外のいわゆる健康茶やその抽出物も健康食品として市販され, その市場は急成長を遂げている. 近年の生活習慣病の増加に伴い, 様々な食品やその成分が健康維持や疾病の予防, 改善を...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in:YAKUGAKU ZASSHI Vol. 124; no. 4; pp. 217 - 223
Main Authors: 松浦, 寿喜, 吉川, 友佳子, 升井, 洋至, 佐野, 満昭
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 公益社団法人 日本薬学会 01-04-2004
日本薬学会
Online Access:Get full text
Tags: Add Tag
No Tags, Be the first to tag this record!
Description
Summary:緑茶は, 古くから嗜好飲料として飲用されており, 最近ではカテキン類やフラボノールなど茶に含まれるポリフェノールの機能性が注目されている. 特に, エピガロカテキンガレート(EGCG)などカテキン類については, 抗癌作用, 1, 2)動脈硬化抑制作用, 3)血圧上昇抑制作用, 4)抗糖尿病作用, 5)抗肥満作用6)など様々な疾病予防機能の可能性が報告されている. このような緑茶の保健効果が注目されたのをきっかけに, 緑茶以外のいわゆる健康茶やその抽出物も健康食品として市販され, その市場は急成長を遂げている. 近年の生活習慣病の増加に伴い, 様々な食品やその成分が健康維持や疾病の予防, 改善をイメージさせる形で健康食品や機能性食品として販売されている. 特に, 日常最も摂取量の多い糖質の吸収を抑制することで, 糖尿病や肥満に有効とされる健康茶やダイエット茶が数多く市販されている. サラシアオブロンガ茶は, インド原産のニシキギ科のツル性樹木の根を原料として製造されたもので, 糖尿病の予防や肥満予防などに効能を有する健康茶として市販されている.
ISSN:0031-6903
1347-5231
DOI:10.1248/yakushi.124.217