仮想的有能感と自尊感情が理学療法士国家試験の成績に与える影響

〔目的〕本研究の目的は,仮想的有能感,自尊感情が国家試験の成績に与える影響を明らかにすることである.〔対象と方法〕対象は理学療法学科学部生4年生 90名(男性45名,女性45名,平均年齢22.3歳)であった.Googleフォームによる仮想的有能感,自尊感情の調査を行い,有能感を4タイプ(全能型,仮想型,自尊型,萎縮型)に分類した.群ごとに,仮想的有能感の点数と国家試験の自己採点による点数との相関分析を行った.〔結果〕分析の結果,全能型で有意な負の相関(r=-0.558),自尊型で有意な正の相関(r=0.559)が認められた.〔結語〕タイプごとの相関の違いから,仮想的有能感と自尊感情の組み合わせ...

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Published in:理学療法科学 Vol. 36; no. 6; pp. 789 - 792
Main Authors: 屋嘉比, 章紘, 小野田, 公, 谷, 浩明
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 理学療法科学学会 2021
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Summary:〔目的〕本研究の目的は,仮想的有能感,自尊感情が国家試験の成績に与える影響を明らかにすることである.〔対象と方法〕対象は理学療法学科学部生4年生 90名(男性45名,女性45名,平均年齢22.3歳)であった.Googleフォームによる仮想的有能感,自尊感情の調査を行い,有能感を4タイプ(全能型,仮想型,自尊型,萎縮型)に分類した.群ごとに,仮想的有能感の点数と国家試験の自己採点による点数との相関分析を行った.〔結果〕分析の結果,全能型で有意な負の相関(r=-0.558),自尊型で有意な正の相関(r=0.559)が認められた.〔結語〕タイプごとの相関の違いから,仮想的有能感と自尊感情の組み合わせに応じて,学習の指導方法を調整する必要性が示唆された.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.36.789