成人における聴性定常反応の反応閾値に影響を及ぼす測定条件について

成人のMASTER® において, より純音聴力レベルに近いASSR閾値を得るための測定条件を導出するため, 聴力正常成人6名12耳を対象にMF: 32~46Hz・覚醒時, MF: 82~98Hz・覚醒時, MF: 82~98Hz・睡眠時の3条件でASSRを施行し, ASSR閾値と純音聴力レベルとの差 (DS) をそれぞれ比較検討した。MF: 32~46Hz・覚醒時とMF: 82~98Hz・睡眠時の条件では, DSの平均値は, それぞれ, MF: 82~98Hz・覚醒時の平均値より, 4周波数いずれのCFでも有意に小さい値を示した。また, MF: 32~46Hz・覚醒時とMF: 82~98Hz・...

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Published in:AUDIOLOGY JAPAN Vol. 52; no. 2; pp. 120 - 125
Main Authors: 阿部, 靖弘, 伊藤, 吏, 渡辺, 知緒, 窪田, 俊憲, 千葉, 寛之, 鈴木, 豊, 青柳, 優
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 一般社団法人 日本聴覚医学会 2009
日本聴覚医学会
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Description
Summary:成人のMASTER® において, より純音聴力レベルに近いASSR閾値を得るための測定条件を導出するため, 聴力正常成人6名12耳を対象にMF: 32~46Hz・覚醒時, MF: 82~98Hz・覚醒時, MF: 82~98Hz・睡眠時の3条件でASSRを施行し, ASSR閾値と純音聴力レベルとの差 (DS) をそれぞれ比較検討した。MF: 32~46Hz・覚醒時とMF: 82~98Hz・睡眠時の条件では, DSの平均値は, それぞれ, MF: 82~98Hz・覚醒時の平均値より, 4周波数いずれのCFでも有意に小さい値を示した。また, MF: 32~46Hz・覚醒時とMF: 82~98Hz・睡眠時のDSの平均値はいずれのCFにおいても有意差がなかった。MF: 32~46Hz・覚醒時とMF: 82~98Hz・睡眠時検査はともに有用と考えられた。
ISSN:0303-8106
1883-7301
DOI:10.4295/audiology.52.120