夜間救急診療における眼振記録の試み
「はじめに」救急外来を受診する患者の中でめまいを主訴とするものは比較的多い1). 救急の現場においてめまいを主訴とした患者を診療する上で最も重要なことは, いわゆる「危険なめまい」かどうかをいち早く診断することである. その診察上, 眼振はめまいの原因を突き止める上で欠かせない極めて重要な検査所見である2). 一方, めまい患者は夜間に救急車で来院することも多く, その場合は救急医の診察と治療を受けるため, 仮に発作時は眼振を伴っていても, 翌朝耳鼻咽喉科を受診したときにはすでに眼振が消失している例もよく経験することである. そのために, 救急医療を行っている施設では, めまい患者が夜間に訪れ...
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Published in: | Equilibrium Research Vol. 68; no. 2; pp. 81 - 84 |
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Format: | Journal Article |
Language: | Japanese |
Published: |
一般社団法人 日本めまい平衡医学会
2009
日本めまい平衡医学会 |
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Summary: | 「はじめに」救急外来を受診する患者の中でめまいを主訴とするものは比較的多い1). 救急の現場においてめまいを主訴とした患者を診療する上で最も重要なことは, いわゆる「危険なめまい」かどうかをいち早く診断することである. その診察上, 眼振はめまいの原因を突き止める上で欠かせない極めて重要な検査所見である2). 一方, めまい患者は夜間に救急車で来院することも多く, その場合は救急医の診察と治療を受けるため, 仮に発作時は眼振を伴っていても, 翌朝耳鼻咽喉科を受診したときにはすでに眼振が消失している例もよく経験することである. そのために, 救急医療を行っている施設では, めまい患者が夜間に訪れると耳鼻咽喉科医がオンコールで呼び出されることもある. そこで, 我々はめまい患者が救急車で来院したときに救急医によって眼振を記録することができるシステムを考案した. 「記録方法」眼振を記録するためのフレンツェル眼鏡として, 眼振の検出感度の高い赤外線を採用している赤外線フレンツェル眼鏡FV-D70(第一医科社)を使用した. |
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ISSN: | 0385-5716 1882-577X |
DOI: | 10.3757/jser.68.81 |