奈良県立医科大学附属病院の麻酔アシスタント業務の現状について

高齢者人口の増加や医療技術の向上により,手術が可能な患者は増加すると見込まれ,今後はさらなる医療の質・安全性が求められ,多職種で周術期の情報の共有・連携を取り,業務を行う必要がある.当院では2010年より日本で初めて臨床工学技士が麻酔科医師の指示に基づき周術期管理(麻酔アシスタント)業務を行う臨床工学技士が発足した.発足当初は2名で始まったが,その効果が病院から認められ,現在11名の臨床工学技士が麻酔アシスタントとして働いている.本稿では,当院の麻酔アシスタント業務を行うスタッフの育成・教育,麻酔アシスタント業務の内容,現状から今後の展望について報告する....

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in:日本臨床麻酔学会誌 Vol. 40; no. 5; pp. 490 - 496
Main Authors: 川西, 秀明, 惠川, 淳二, 小西, 康司, 萱島, 道徳, 川口, 昌彦
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 日本臨床麻酔学会 15-09-2020
Subjects:
Online Access:Get full text
Tags: Add Tag
No Tags, Be the first to tag this record!
Description
Summary:高齢者人口の増加や医療技術の向上により,手術が可能な患者は増加すると見込まれ,今後はさらなる医療の質・安全性が求められ,多職種で周術期の情報の共有・連携を取り,業務を行う必要がある.当院では2010年より日本で初めて臨床工学技士が麻酔科医師の指示に基づき周術期管理(麻酔アシスタント)業務を行う臨床工学技士が発足した.発足当初は2名で始まったが,その効果が病院から認められ,現在11名の臨床工学技士が麻酔アシスタントとして働いている.本稿では,当院の麻酔アシスタント業務を行うスタッフの育成・教育,麻酔アシスタント業務の内容,現状から今後の展望について報告する.
ISSN:0285-4945
1349-9149
DOI:10.2199/jjsca.40.490