通所リハビリテーション利用要支援・要介護高齢者における足関節上腕血圧比測定の基礎調査

〔目的〕要支援・要介護高齢者の足関節上腕血圧比(ABI)が0.90以下および0.91~0.99を呈する割合や疾患要因を明らかにすること.〔対象と方法〕通所リハビリテーション利用者130名を対象に,利用時の運動療法前の時間にABI測定を血圧脈波検査装置(VaSera VS-2000)を使用して行った.〔結果〕ABIが0.90以下で下肢閉塞性動脈硬化症(ASO)に該当する者は全体の21.6%で,0.91~0.99の境界域に該当する者は13.8%で,合わせて35.4%あった.しかし疾患別での要因に有意差は認められなかった.〔結語〕要支援・要介護高齢者は先行研究と比べて,下肢閉塞性動脈硬化症のリスクが...

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Published in:理学療法科学 Vol. 35; no. 5; pp. 685 - 688
Main Authors: 広瀬, 環, 沢谷, 洋平, 柴, 隆広, 小野田, 公, 久保, 晃
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 理学療法科学学会 2020
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Summary:〔目的〕要支援・要介護高齢者の足関節上腕血圧比(ABI)が0.90以下および0.91~0.99を呈する割合や疾患要因を明らかにすること.〔対象と方法〕通所リハビリテーション利用者130名を対象に,利用時の運動療法前の時間にABI測定を血圧脈波検査装置(VaSera VS-2000)を使用して行った.〔結果〕ABIが0.90以下で下肢閉塞性動脈硬化症(ASO)に該当する者は全体の21.6%で,0.91~0.99の境界域に該当する者は13.8%で,合わせて35.4%あった.しかし疾患別での要因に有意差は認められなかった.〔結語〕要支援・要介護高齢者は先行研究と比べて,下肢閉塞性動脈硬化症のリスクが高く留意する必要性が示唆された.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.35.685