術後痛と回復の質

疼痛は多様性をもった訴えであり,多次元尺度の回復の質尺度Quality Recovery 40(QoR-40)が近年,術後痛の評価として使用されるようになってきた.日本語版もあり,周術期の患者の側から見たアウトカム(安寧,感情,身体機能,患者援助,痛み)をQoL尺度のように簡便に計測できるのが特徴である.QoR-40は,麻酔手術後の回復の質を測定するのに世界中で使用され,信頼性・妥当性を有するエビデンスがあり,術後痛や痛みの評価にも今後,多く使用できる可能性がある....

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Published in:日本臨床麻酔学会誌 Vol. 37; no. 5; pp. 643 - 647
Main Authors: 田中, 優, 川口, 昌彦
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 日本臨床麻酔学会 2017
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Description
Summary:疼痛は多様性をもった訴えであり,多次元尺度の回復の質尺度Quality Recovery 40(QoR-40)が近年,術後痛の評価として使用されるようになってきた.日本語版もあり,周術期の患者の側から見たアウトカム(安寧,感情,身体機能,患者援助,痛み)をQoL尺度のように簡便に計測できるのが特徴である.QoR-40は,麻酔手術後の回復の質を測定するのに世界中で使用され,信頼性・妥当性を有するエビデンスがあり,術後痛や痛みの評価にも今後,多く使用できる可能性がある.
ISSN:0285-4945
1349-9149
DOI:10.2199/jjsca.37.643