尿酸代謝・尿酸トランスポーターと尿酸異常症

「1. はじめに」1982年に東京慈恵会医科大学を卒業し同大学附属病院にて内科研修ののち, 第2内科 (現腎臓・高血圧内科) に入局した. 研究班に入り, 研究時間の多寡は別にしてなんらかの研究を行うのがその医局のルールであったため, 当時の指導医の細谷龍男先生 (のちに腎臓・高血圧内科教授, 第110回日本内科学会講演会会頭) が研究班長を務める痛風班という小さな研究班に入った. 病棟医を務める傍ら, 動物実験や臨床データの収集・解析の手伝いをし, 自分の研究テーマとしてはキサンチン尿症や腎性低尿酸血症などの低尿酸血症に取り組むこととした. 当時, 低尿酸血症は原因が解明されていなかったため...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in:YAKUGAKU ZASSHI Vol. 144; no. 6; pp. 659 - 674
Main Author: 市田, 公美
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 公益社団法人 日本薬学会 01-06-2024
日本薬学会
Subjects:
Online Access:Get full text
Tags: Add Tag
No Tags, Be the first to tag this record!
Description
Summary:「1. はじめに」1982年に東京慈恵会医科大学を卒業し同大学附属病院にて内科研修ののち, 第2内科 (現腎臓・高血圧内科) に入局した. 研究班に入り, 研究時間の多寡は別にしてなんらかの研究を行うのがその医局のルールであったため, 当時の指導医の細谷龍男先生 (のちに腎臓・高血圧内科教授, 第110回日本内科学会講演会会頭) が研究班長を務める痛風班という小さな研究班に入った. 病棟医を務める傍ら, 動物実験や臨床データの収集・解析の手伝いをし, 自分の研究テーマとしてはキサンチン尿症や腎性低尿酸血症などの低尿酸血症に取り組むこととした. 当時, 低尿酸血症は原因が解明されていなかったため, 該当症例があると臨床データや血液・尿を集めるなどの解析に向け準備する日々を送っていた.
ISSN:0031-6903
1347-5231
DOI:10.1248/yakushi.23-00217