破裂性腹部大動脈瘤の治療法と合併症対策

• Published in: 日本血管外科学会雑誌 Vol. 28; no. 2; pp. 127 - 132
• Main Author: 伊東, 啓行
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 特定非営利活動法人 日本血管外科学会 10-04-2019; 日本血管外科学会
• Subjects: ステントグラフト; 人工血管置換; 破裂性; 腹部コンパートメント; 腹部大動脈瘤
• ISSN: 0918-6778; 1881-767X
• DOI: 10.11401/jsvs.19-00010

腹部大動脈瘤破裂（ruptured abdominal aortic aneurysm, RAAA）に対する救命手段は緊急手術のみであるが，今日その方法としては人工血管置換術（open surgical repair, OSR）に加えて，ステントグラフト内挿術（endovascular aneurysm repair, EVAR）も有力な選択肢となっている．RAAAの治療に当たる血管外科医はOSR, EVARのいずれにも精通しておく必要がある．ここではRAAA治療の現状に加えて，RAAA術後合併症として重要な腹部コンパートメント症候群について述べる．