ラットヒラメ筋廃用性萎縮に及ぼす間歇的伸張運動の効果 筋線維タイプおよび長軸部位別の検討

〔目的〕ラットヒラメ筋の廃用性萎縮進行中に間歇的伸張運動を実施し,筋線維タイプ別の筋萎縮抑制効果を長軸部位の視点から検討することを目的とした.〔対象〕Wistar系雄ラットヒラメ筋を対象とした.〔方法〕ラットに対し通常飼育するCON群,廃用性筋萎縮を惹起するHS群,実験期間中,間歇的伸張運動を行うST群の3群を設定.実験期間終了後,対象筋の近位部・中央部・遠位部で切片を作成し,HE染色を行い,ATPase染色を実施し,最後に筋線維横断面積を測定した.〔結果〕,筋線維横断面積はタイプI・II線維とも全ての部位でHS群と比較し有意に高くST群の,中央部,遠位部,近位部の順に高値であった.〔結語〕タ...

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Published in:理学療法科学 Vol. 30; no. 1; pp. 15 - 20
Main Authors: 上野, 勝也, 久保, あずさ, 宮地, 諒, 山崎, 俊明
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 理学療法科学学会 01-01-2015
Subjects:
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Description
Summary:〔目的〕ラットヒラメ筋の廃用性萎縮進行中に間歇的伸張運動を実施し,筋線維タイプ別の筋萎縮抑制効果を長軸部位の視点から検討することを目的とした.〔対象〕Wistar系雄ラットヒラメ筋を対象とした.〔方法〕ラットに対し通常飼育するCON群,廃用性筋萎縮を惹起するHS群,実験期間中,間歇的伸張運動を行うST群の3群を設定.実験期間終了後,対象筋の近位部・中央部・遠位部で切片を作成し,HE染色を行い,ATPase染色を実施し,最後に筋線維横断面積を測定した.〔結果〕,筋線維横断面積はタイプI・II線維とも全ての部位でHS群と比較し有意に高くST群の,中央部,遠位部,近位部の順に高値であった.〔結語〕タイプI・II線維ともに筋萎縮抑制効果がみられ,筋の長軸部位別にその効果が異なることが示唆される.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.30.15