産婦人科領域におけるT-3262の臨床的検討

新しいピリドンカルボン酸系抗菌剤であるT-3262の産婦人科領域における臨床的検討を行い, 次のような結果を得た。 1) 本剤1回150mg, 1日2ないし3回を4~14日間, 16例に投与し, 12例で臨床的に有効以上と判定された (著効1例, 有効11例, 無効2例, 不明2例)。 2) 細菌学的効果は6例で検討し, その結果, 4例が菌消失, 1例が一部消失, 1例が菌交代であった。 3) 副作用は1例に皮膚発疹と痒, 臨床検査値異常は1例に軽度の好酸球増加がみられた。 以上よりT-3262は, 産婦人科領域感染症に対して有用と判断された。...

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Published in:CHEMOTHERAPY Vol. 36; no. Supplement9-Clinical; pp. 1199 - 1204
Main Authors: 林, 博章, 萬, 豊, 石川, 睦男, 山下, 幸紀, 清水, 哲也, 芳賀, 宏光, 牟禮, 一秀, 溝口, 久富, 斎藤, 聡史
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 公益社団法人 日本化学療法学会 1988
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Description
Summary:新しいピリドンカルボン酸系抗菌剤であるT-3262の産婦人科領域における臨床的検討を行い, 次のような結果を得た。 1) 本剤1回150mg, 1日2ないし3回を4~14日間, 16例に投与し, 12例で臨床的に有効以上と判定された (著効1例, 有効11例, 無効2例, 不明2例)。 2) 細菌学的効果は6例で検討し, その結果, 4例が菌消失, 1例が一部消失, 1例が菌交代であった。 3) 副作用は1例に皮膚発疹と痒, 臨床検査値異常は1例に軽度の好酸球増加がみられた。 以上よりT-3262は, 産婦人科領域感染症に対して有用と判断された。
ISSN:0009-3165
1884-5894
DOI:10.11250/chemotherapy1953.36.Supplement9-Clinical_1199