高齢線維筋痛症2症例の3週間入院運動プログラムの効果について 痛みと身体・注意機能,包括的QOLおよび背外側前頭前野の血流動態への影響

〔目的〕高齢線維筋痛症(FM)患者の入院運動プログラムが痛みと身体・注意機能,包括的quality of living(QOL),背外側前頭前野(DLPFC)の機能に与える影響を検討した.〔対象と方法〕高齢FM女性2名に対して3週間入院運動プログラムを行い,介入前後に痛み,身体・注意機能,包括的QOL,DLPFCの血流量と反応時間の評価を行った.〔結果〕両者とも痛みの認知・情動的側面,身体機能,包括的QOLに改善がみられたが,注意機能とDLPFCの機能については症例で異なる結果となった.〔結語〕高齢者FM患者に対する入院運動プログラムの介入は,痛みの認知・情動的側面や身体機能,包括的QOLの改...

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Published in:理学療法科学 Vol. 34; no. 6; pp. 839 - 846
Main Authors: 藤田, 信子, 池田, 耕二, 高井, 範子, 金子, 基史, 松野, 悟之, 三木, 健司, 仙波, 恵美子
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 理学療法科学学会 2019
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Summary:〔目的〕高齢線維筋痛症(FM)患者の入院運動プログラムが痛みと身体・注意機能,包括的quality of living(QOL),背外側前頭前野(DLPFC)の機能に与える影響を検討した.〔対象と方法〕高齢FM女性2名に対して3週間入院運動プログラムを行い,介入前後に痛み,身体・注意機能,包括的QOL,DLPFCの血流量と反応時間の評価を行った.〔結果〕両者とも痛みの認知・情動的側面,身体機能,包括的QOLに改善がみられたが,注意機能とDLPFCの機能については症例で異なる結果となった.〔結語〕高齢者FM患者に対する入院運動プログラムの介入は,痛みの認知・情動的側面や身体機能,包括的QOLの改善に有効であることが示唆された.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.34.839