尿路性器感染症に対するCefuroxime axetil (CXM-AX) の基礎的・臨床的検討

新しい経口用セフェム系抗生物質, Cefuroxime axetil (CXM-AM) について検討し以下の成績を得た。 1) 試験管内抗菌力 尿路感染症から分離されたS. epidemidis, E. faecalis, E. coli, Cfremdii, K. pneumoniae, E. cloacae, S. marcescens, P. mirabilis, P. vulgaris, P. aeruginosa各25株に対するCefuroxime (CXM) のMIC50はそれぞれ3.13,> 100, 3.13, 12.5, 3.13, 6.25,> 100, 1.5...

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Published in:CHEMOTHERAPY Vol. 34; no. Supplement5; pp. 844 - 855
Main Authors: 後藤, 俊弘, 島田, 剛, 川原, 元司, 川畠, 尚志, 白浜, 勉, 山下, 淳一, 川原, 和也, 落司, 孝一, 坂本, 日朗, 大井, 好忠, 永田, 進一, 簗瀬, 一郎, 加治木, 邦彦, 阿世知, 節夫
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 公益社団法人 日本化学療法学会 1986
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Description
Summary:新しい経口用セフェム系抗生物質, Cefuroxime axetil (CXM-AM) について検討し以下の成績を得た。 1) 試験管内抗菌力 尿路感染症から分離されたS. epidemidis, E. faecalis, E. coli, Cfremdii, K. pneumoniae, E. cloacae, S. marcescens, P. mirabilis, P. vulgaris, P. aeruginosa各25株に対するCefuroxime (CXM) のMIC50はそれぞれ3.13,> 100, 3.13, 12.5, 3.13, 6.25,> 100, 1.56,> 100,>100μg/mlであり, MIC80はそれぞれ12.5,>100, 6.25,>100, 6.25,>100,> 100, 1.56,>100,>100μg/mlであった。 2) 臨床的検討 尿路性器感染症49例を対象にCXM-AXを1回250~500mg, 1日3回, 3~10日間経口投与し有効性, 安全性を倹討した。UTI薬効評価基準に合致する急性単純性尿路感染症17例に対する総合臨床効果は著効12例, 有効5例, 有効率100%, 複雑性尿路感染症11例では著効4例, 有効1例, 無効6例, 有効率45%であった。主治医判定で淋菌性尿道炎1例は著効, 副睾丸炎1例は有効, 前立腺炎3例は著効, 有効, やや有効各1例であった。 副作用として食欲不振, 胃部痛が各2件, 臨床検査値異常としてGOT・GPTの軽度上昇が1例認められた。
ISSN:0009-3165
1884-5894
DOI:10.11250/chemotherapy1953.34.Supplement5_844