産婦人科領域におけるMeropenemの基礎的・臨床的検討

新しいカルバペネム系抗生剤meropenemの産婦人科領域における基礎的・臨床的検討を行い, 下記の成績を得た。 1) 本剤500mg30分点滴静注後の子宮動脈および肘静脈の血中濃度は投与後70分でピーク値32.4, 34.4μg/mlを示した。子宮組織および子宮付属器への移行に関しては, 各組織間に著明な濃度差は認められず, 投与後70分でピーク値7.7μg/gを示した。 2) 本剤を投与した対象症例18例では, 著効と有効を併せて17例, 有効率94.4%であった。 3) 副作用および臨床検査値異常は全例において認めなかった。...

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Published in:CHEMOTHERAPY Vol. 40; no. Supplement1; pp. 646 - 651
Main Authors: 佐々木, 公則, 千石, 一雄, 石川, 睦男, 清水, 哲也, 芳賀, 宏光, 長谷川, 天洙, 溝口, 久富, 牟禮, 一秀, 川村, 光弘, 山崎, 知文, 吉田, 俊明, 柴田, 繁男, 鳥居, 豊, 西村, 恒則
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 公益社団法人 日本化学療法学会 1992
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Description
Summary:新しいカルバペネム系抗生剤meropenemの産婦人科領域における基礎的・臨床的検討を行い, 下記の成績を得た。 1) 本剤500mg30分点滴静注後の子宮動脈および肘静脈の血中濃度は投与後70分でピーク値32.4, 34.4μg/mlを示した。子宮組織および子宮付属器への移行に関しては, 各組織間に著明な濃度差は認められず, 投与後70分でピーク値7.7μg/gを示した。 2) 本剤を投与した対象症例18例では, 著効と有効を併せて17例, 有効率94.4%であった。 3) 副作用および臨床検査値異常は全例において認めなかった。
ISSN:0009-3165
1884-5894
DOI:10.11250/chemotherapy1953.40.Supplement1_646