泌尿器科領域におけるCefroxadine (CGP-9000) の使用経験
1) 抗菌力: 各種尿路感染症分離株に対するCefroxadine (CGP-9000, CXD) とCEXのMICを比較した.その結果, E. coliでは108/ml接種でCEXの方が1管程度優れていたが, 106/ml接種では, 逆に本剤の方が1~2管優れたMICであった。 K. pneumoniae, P. mirabilisでは, 本剤の方が1~2管優れたMICであった。 Entsrobacter cloacae, Serratia marcescens, P. aeruginosaでは, 本剤, CEXともにほとんど感受性は認めなかった。 2) 血中濃度: CXD, 500mg内服...
Saved in:
Published in: | CHEMOTHERAPY Vol. 28; no. Supplement3; pp. 414 - 428 |
---|---|
Main Authors: | , , , , |
Format: | Journal Article |
Language: | Japanese |
Published: |
公益社団法人 日本化学療法学会
1980
|
Online Access: | Get full text |
Tags: |
Add Tag
No Tags, Be the first to tag this record!
|
Summary: | 1) 抗菌力: 各種尿路感染症分離株に対するCefroxadine (CGP-9000, CXD) とCEXのMICを比較した.その結果, E. coliでは108/ml接種でCEXの方が1管程度優れていたが, 106/ml接種では, 逆に本剤の方が1~2管優れたMICであった。 K. pneumoniae, P. mirabilisでは, 本剤の方が1~2管優れたMICであった。 Entsrobacter cloacae, Serratia marcescens, P. aeruginosaでは, 本剤, CEXともにほとんど感受性は認めなかった。 2) 血中濃度: CXD, 500mg内服分の血中濃度のピークは2時間後にあり, 平均14.8μg/mlを示し, 6時間後にも0.35μg/ml認めた。Cross overによる250mg投与では, 2時間後に, 平均4.8μg/mlでピークに達し, 6時間後0.05μg/mlであった。 3) 尿中排泄率: 血中濃度測定と同症例で, 6時間までに500mg投与で83.2%, 250mg投与で76.6%の尿中回収率を得た。 4) 臨床使用成績: 急性単純性膀胱炎40例, 複雑性尿路感染症25例の計65例中, 著効36例, 有効20例, 無効9例で有効率は86%であった。 5) 副作用2臨床例65例中CXDによると思われる副作用は認めなかった。 |
---|---|
ISSN: | 0009-3165 1884-5894 |
DOI: | 10.11250/chemotherapy1953.28.Supplement3_414 |