産婦人科領域におけるcefetamet pivoxilの基礎的・臨床的検討

新しいセファロスポリン系の経口抗生剤cefetamet pivoxil (CEMT-PI) の産婦人科領域における基礎的および臨床的検討を行い下記の成績を得た。 1) 本剤500mg単回経口投与後の子宮動脈血清中濃度, 肘静脈血清中濃度ともに投与後約3時間でピーク値4.43μg/mlを示した。本剤500mg単回経口投与後の子宮組織および子宮付属器への移行に関しては, 各組織間に著明な濃度差は認められず投与後約3時間でピーク値1.44μg/g~2.49μg/gを示した。 2) 婦人科感染症16例に本剤を投与した結果, 著効, 有効併せて14例で, 有効率87.5%であった。 3) 副作用は1例で...

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Published in:CHEMOTHERAPY Vol. 38; no. Supplement1; pp. 278 - 283
Main Authors: 安部, 政彦, 千石, 一雄, 清水, 哲也, 長谷川, 天洙, 芳賀, 宏光, 溝口, 久富, 川村, 光弘, 牟禮, 一秀, 斎藤, 聡史, 佐川, 正
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 公益社団法人 日本化学療法学会 1990
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Description
Summary:新しいセファロスポリン系の経口抗生剤cefetamet pivoxil (CEMT-PI) の産婦人科領域における基礎的および臨床的検討を行い下記の成績を得た。 1) 本剤500mg単回経口投与後の子宮動脈血清中濃度, 肘静脈血清中濃度ともに投与後約3時間でピーク値4.43μg/mlを示した。本剤500mg単回経口投与後の子宮組織および子宮付属器への移行に関しては, 各組織間に著明な濃度差は認められず投与後約3時間でピーク値1.44μg/g~2.49μg/gを示した。 2) 婦人科感染症16例に本剤を投与した結果, 著効, 有効併せて14例で, 有効率87.5%であった。 3) 副作用は1例で下痢の出現をみた。臨床検査値異常は1例のみにおいてGOT, GPT, LDHの軽度上昇を認めたが, 服用終了後短期間で正常化した。
ISSN:0009-3165
1884-5894
DOI:10.11250/chemotherapy1953.38.Supplement1_278