AC-1370による複雑性尿路感染症の治療経験

1982年4月より1982年9月までの間, 九州大学医学部付属病院泌尿器科において, 複雑性尿路感染症と診断された入院患者11例にAC-1370を1日1~29, 2回に分割し, 5日間静注にて投与した。 臨床効果は脱落2例を除いた9例中, 著効3例, 有効2例, 無効4例で有効率は56%であった。細菌学的には12株中消失8株 (66%), 存続4株 (44%) で, 投与後出現菌は4株を認めた。 副作用に関しては自他覚的異常を認めた例はなく, 臨床検査値においても本剤との関係がある異常値を呈した例はなかった。...

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Published in:CHEMOTHERAPY Vol. 32; no. Supplement9; pp. 729 - 734
Main Authors: 北田, 真一郎, 百瀬, 俊郎
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 公益社団法人 日本化学療法学会 1984
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Description
Summary:1982年4月より1982年9月までの間, 九州大学医学部付属病院泌尿器科において, 複雑性尿路感染症と診断された入院患者11例にAC-1370を1日1~29, 2回に分割し, 5日間静注にて投与した。 臨床効果は脱落2例を除いた9例中, 著効3例, 有効2例, 無効4例で有効率は56%であった。細菌学的には12株中消失8株 (66%), 存続4株 (44%) で, 投与後出現菌は4株を認めた。 副作用に関しては自他覚的異常を認めた例はなく, 臨床検査値においても本剤との関係がある異常値を呈した例はなかった。
ISSN:0009-3165
1884-5894
DOI:10.11250/chemotherapy1953.32.Supplement9_729