泌尿器科領域におけるL-105の基礎的および臨床的検

新セファロスポリン系注射用抗生剤L-105につき, 基礎的および臨床的検討を行い以下の知見を得た。 1) 抗菌力: 臨床分離の8種グラム陰性桿菌各60株につき, 本剤のMIC分布をCPZ, CMXおよびCTMのそれと比較した。本剤は8菌種すべてにおいてCTMに勝りE. coli, K. pneumoniae, E. cloacae, P. mimbilisおよびProteus indole (+) でCMX, CPZより優れ, C. freundiiおよびS. marcescmsではCPZより優れ, CMXにやや劣った。P. aerugimsaではCMXと同等でCPZにやや劣った。 2) 臨床...

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Published in:CHEMOTHERAPY Vol. 34; no. Supplement3; pp. 477 - 485
Main Authors: 藤井, 明, 前田, 浩志, 山崎, 浩, 松本, 修, 片岡, 陳正, 守殿, 貞夫, 川端, 岳, 荒川, 創一, 石神, 襄次, 中野, 康治, 杉野, 雅志, 大前, 博志, 武市, 佳純
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 公益社団法人 日本化学療法学会 1986
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Description
Summary:新セファロスポリン系注射用抗生剤L-105につき, 基礎的および臨床的検討を行い以下の知見を得た。 1) 抗菌力: 臨床分離の8種グラム陰性桿菌各60株につき, 本剤のMIC分布をCPZ, CMXおよびCTMのそれと比較した。本剤は8菌種すべてにおいてCTMに勝りE. coli, K. pneumoniae, E. cloacae, P. mimbilisおよびProteus indole (+) でCMX, CPZより優れ, C. freundiiおよびS. marcescmsではCPZより優れ, CMXにやや劣った。P. aerugimsaではCMXと同等でCPZにやや劣った。 2) 臨床成績: 複雑性尿路感染症22例に本剤を1日1-292分割点滴静注で5日間投与した。UTI基準による評価では20例中著効4, 有効8, 無効8例で総合有効率は60%であった。除菌率は77% (20/26) であった。自他覚的副作用は1例も認めなかったが, GPT, Al-P, γ-GPTの軽度上昇を1例に認めた。
ISSN:0009-3165
1884-5894
DOI:10.11250/chemotherapy1953.34.Supplement3_477