呼吸器感染症, 特に肺炎におけるMeropenemの臨床効果と喀痰中移行の検討

新しいカルバペネム系β-ラクタム剤, meropcnemを1日1000~2000mg, 32例の各種呼吸器感染症患者に投与し, 以下の結果を得た。 1) 効果判定対象症例29例のうち, 著効4例 (13.8%), 有効19例 (65。5%), やや有効3例 (10.3%), 無効3例 (10.3%) で, 有効以上が23例 (79.3%) であった。 症例の大部分を占める肺炎例に限ると, 著効3例 (11.1%), 有効19例 (70.4%), やや有効3例 (11.1%), 無効2例 (74%) であり, 有効以上は22例/81.5%) であった。 細菌学的効果は3例で起炎菌が消失し, 1例...

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Published in:CHEMOTHERAPY Vol. 40; no. Supplement1; pp. 294 - 301
Main Authors: 山口, 悦郎, 古家, 乾, 伊藤, 昭英, 川上, 義和, 秋江, 研志, 藤原, 豊, 岡崎, 望, 武井, 秀昭, 西原, 久司, 鈴木, 章彦, 山本, 宏司, 黒田, 練介, 西浦, 洋一, 常田, 育宏, 川合, 栄邦
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 公益社団法人 日本化学療法学会 1992
Subjects:
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Description
Summary:新しいカルバペネム系β-ラクタム剤, meropcnemを1日1000~2000mg, 32例の各種呼吸器感染症患者に投与し, 以下の結果を得た。 1) 効果判定対象症例29例のうち, 著効4例 (13.8%), 有効19例 (65。5%), やや有効3例 (10.3%), 無効3例 (10.3%) で, 有効以上が23例 (79.3%) であった。 症例の大部分を占める肺炎例に限ると, 著効3例 (11.1%), 有効19例 (70.4%), やや有効3例 (11.1%), 無効2例 (74%) であり, 有効以上は22例/81.5%) であった。 細菌学的効果は3例で起炎菌が消失し, 1例で減少した。 副作用は1例で下痢が出現し, 2例で好酸球の増多が, 1例で軽度の肝機能異常が認められた。 2) 3例で500mgの点滴静注後の喀痰中濃度を, 8時間に亘り測定した。最高喀痰中濃度はそれぞれ0.78μg/ml, 125μg/ml, 0.50μg/mlであり, 移行率は3.3%, 74%, 2.9%であった。3例とも最高喀痰中濃度は静注後2~4時間後に観察された。
ISSN:0009-3165
1884-5894
DOI:10.11250/chemotherapy1953.40.Supplement1_294