一次救命処置（BLS：Basic Life Support）

• Published in: 日本臨床麻酔学会誌 Vol. 38; no. 3; pp. 347 - 353
• Main Authors: 若松, 弘也, 山田, 健介, 勝田, 哲史, 白源, 清貴, 松本, 聡, 松本, 美志也
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 日本臨床麻酔学会 15-05-2018
• Subjects: JRC蘇生ガイドライン2015; ソーシャルメディアテクノロジー; 一次救命処置; 胸骨圧迫; 胸骨圧迫比率
• ISSN: 0285-4945; 1349-9149
• DOI: 10.2199/jjsca.38.347

2015年10月に発表されたJRC蘇生ガイドライン2015における一次救命処置の推奨は次の通りである．胸骨圧迫のテンポは，100〜120回/分を推奨する．胸骨圧迫の深さは，6cmを超える過剰な圧迫を避けつつ，約5cmの深さで行うことを推奨する．CPR中の胸骨圧迫の中断は最小限とし，胸骨圧迫比率をできるだけ高くして，少なくとも60％とすることを提案する．心停止の疑いのある人の近くにいる，意思がありCPRを実施できる人に，ソーシャルメディアなどのテクノロジーを用いて情報提供することを提案する．JRC蘇生ガイドライン2015で強調されている胸骨圧迫の重要性は，ガイドライン2005，2010から引き継がれている．