産婦人科領域感染症に対する抗菌剤の薬効判定基準について

産婦人科感染症を対象として, 抗菌剤の薬効を評価する際の診断基準および薬効判定基準を, 内性器感染症および外性器感染症それぞれについて作成した。 本基準が対象とする疾患は, 内性器感染症では子宮内感染および子宮付属器炎, 外性器感染症ではバルトリン腺炎およびパルトリン腺膿瘍である。 主として, 過去の臨床試験成績を解析することにより, これら疾患の感染症状を表現する指標として, 一定の自他覚症状および検査項目を選定し, 感染症と判定する上でのこれら指標の最低条件を定め, 診断基準とした。 また, 薬効判定基準は, 評価項目として選定された自他覚症状および検査項目をそれぞれ等級化して, 各等級に...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in:CHEMOTHERAPY Vol. 34; no. 1; pp. 22 - 30
Main Authors: 二宮, 敬宇, 高瀬, 善次郎, 松田, 静治, 張, 南薫, 清水, 哲也, 野田, 克已, 岡田, 弘二
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 公益社団法人 日本化学療法学会 1986
Online Access:Get full text
Tags: Add Tag
No Tags, Be the first to tag this record!
Description
Summary:産婦人科感染症を対象として, 抗菌剤の薬効を評価する際の診断基準および薬効判定基準を, 内性器感染症および外性器感染症それぞれについて作成した。 本基準が対象とする疾患は, 内性器感染症では子宮内感染および子宮付属器炎, 外性器感染症ではバルトリン腺炎およびパルトリン腺膿瘍である。 主として, 過去の臨床試験成績を解析することにより, これら疾患の感染症状を表現する指標として, 一定の自他覚症状および検査項目を選定し, 感染症と判定する上でのこれら指標の最低条件を定め, 診断基準とした。 また, 薬効判定基準は, 評価項目として選定された自他覚症状および検査項目をそれぞれ等級化して, 各等級に点数を与え, 投与開始日, 3日後, 7日後の総合点数 (各評価項目の合計点数) を算出し, その推移より行なうものである。
ISSN:0009-3165
1884-5894
DOI:10.11250/chemotherapy1953.34.22