等尺性掌握運動時におけるSympathetic Skin Response (SSR)の変化

健常青年16名を対象に等尺性掌握運動(50%MVC)時のSympathetic Skin Response(SSR)潜時,振幅の変化と心電図R-R間隔変動との関連性について検討した。1.安静時のSSR波形では潜時1.54±0.20秒,振幅1.60±0.24mVであり,潜時と身長間にr=0.45(p<0.05),肢長とはr=0.48(p<0.05)と正の相関を認めた。しかし,潜時,振幅と心電図R-R間隔変動係数(CVR-R)とは相関を認めなかった。2.掌握運動時と安静時の比較では,潜時が約8.4%短縮し,振幅が約7.5%増加した。本研究の結果,SSR波形は運動による皮膚汗腺機能の活動...

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Published in:理学療法科学 Vol. 11; no. 1; pp. 39 - 42
Main Authors: 岩月, 宏泰, 岩月, 順子
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 理学療法科学学会 20-02-1996
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Description
Summary:健常青年16名を対象に等尺性掌握運動(50%MVC)時のSympathetic Skin Response(SSR)潜時,振幅の変化と心電図R-R間隔変動との関連性について検討した。1.安静時のSSR波形では潜時1.54±0.20秒,振幅1.60±0.24mVであり,潜時と身長間にr=0.45(p<0.05),肢長とはr=0.48(p<0.05)と正の相関を認めた。しかし,潜時,振幅と心電図R-R間隔変動係数(CVR-R)とは相関を認めなかった。2.掌握運動時と安静時の比較では,潜時が約8.4%短縮し,振幅が約7.5%増加した。本研究の結果,SSR波形は運動による皮膚汗腺機能の活動状況を反映することが示唆された。
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.11.39