腫瘤内出血によって著明に増大した脂肪肉腫の1例

症例は36歳男性, 背部痛を主訴に受診した.胸部CTにて右後縦隔から中縦隔にかけて脂肪濃度を含む腫瘤を認めた。その後腫瘤陰影の急速な増大を認めた.腫瘤切除徳を施行.病理学的検索では充実性腫瘤と広範な出血壊死巣像があり, 脂肪染色陽性となる空胞をもつ腫瘍細胞を認め, 腫瘤内出血を伴った脂肪肉腫と診断した.1ヶ月後局所再発を起こし死亡した.本症例は脂肪肉腫の経過中に腫瘤内出血によって腫瘤影の増大を認めた1例であった....

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in:THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL Vol. 53; no. 3; pp. 309 - 313
Main Authors: 松本, 俊一, 三田, 佳伯, 土橋, 邦生, 森, 昌朋
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 北関東医学会 01-08-2003
Subjects:
Online Access:Get full text
Tags: Add Tag
No Tags, Be the first to tag this record!
Description
Summary:症例は36歳男性, 背部痛を主訴に受診した.胸部CTにて右後縦隔から中縦隔にかけて脂肪濃度を含む腫瘤を認めた。その後腫瘤陰影の急速な増大を認めた.腫瘤切除徳を施行.病理学的検索では充実性腫瘤と広範な出血壊死巣像があり, 脂肪染色陽性となる空胞をもつ腫瘍細胞を認め, 腫瘤内出血を伴った脂肪肉腫と診断した.1ヶ月後局所再発を起こし死亡した.本症例は脂肪肉腫の経過中に腫瘤内出血によって腫瘤影の増大を認めた1例であった.
ISSN:1343-2826
1881-1191
DOI:10.2974/kmj.53.309