T-1982の毒性試験 (第1報) マウス, ラットおよびイヌでの急性毒性試験
新しいCephamycin系抗生物質であるT-1982のマウス, ラットおよびビーグル犬における急性毒性を検討し, 次の結果を得た。 1) T-1982のLD50値は6週齢のマウスに対しては, 経口, 皮下, 腹腔内および静脈内投与で10g/kg以上, 6週齢ラットに対しては, 経口, 皮下および腹腔内投与で10g/kg以上, 静脈内投与では9.55~10.19g/kg, 幼若ラットに対する皮下投与ではLD50値はおよそ10g/kgであった。またビーグル犬に対する静脈内投与では, LD50値はおよそ8g/kg以上と推定された。 2) 6週齢マウス, ラットの毒性症状は皮下投与では投与部位の高度...
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Published in: | CHEMOTHERAPY Vol. 30; no. Supplement3; pp. 232 - 241 |
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Format: | Journal Article |
Language: | Japanese |
Published: |
公益社団法人 日本化学療法学会
25-12-1982
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Summary: | 新しいCephamycin系抗生物質であるT-1982のマウス, ラットおよびビーグル犬における急性毒性を検討し, 次の結果を得た。 1) T-1982のLD50値は6週齢のマウスに対しては, 経口, 皮下, 腹腔内および静脈内投与で10g/kg以上, 6週齢ラットに対しては, 経口, 皮下および腹腔内投与で10g/kg以上, 静脈内投与では9.55~10.19g/kg, 幼若ラットに対する皮下投与ではLD50値はおよそ10g/kgであった。またビーグル犬に対する静脈内投与では, LD50値はおよそ8g/kg以上と推定された。 2) 6週齢マウス, ラットの毒性症状は皮下投与では投与部位の高度の炎症, 腹腔内投与ではwrithingが観察きれた。静脈内投与では高度の肺水腫とうっ血があり, 呼吸不全が死因であった。幼若ラットの毒性症状は成熟ラットの場合と類似していた。 3) ビーグル犬での6g/kgおよび8g/kg静脈内投与では, GOT, GPT, LDH, 血糖値が軽度から中等度に一過性に上昇した。血清蛋白のセルロースアセテート膜電気泳動で, 陽極側に易動度の速いアルブミンが全例に出現した。 |
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ISSN: | 0009-3165 1884-5894 |
DOI: | 10.11250/chemotherapy1953.30.Supplement3_232 |